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AKIKOさん

濱田 真里
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モデル。短大卒業後にモデルの仕事を本格的にはじめ、雑誌やカタログ、テレビCMを中心に活動する。24歳の時に活動の場を求め中国・上海に渡り、雑誌を中心に海外でのモデル活動を開始。その後北京、香港と活動の拠点を移し、現在はタイで活動。CMやファッションショーなどモデルの仕事に加え、ラジオパーソナリティーやコラムの執筆など幅広く活動している。

「もっと活躍できる場所を求めて海外へ」


AKIKO:私、最初はアイドルになりたかったんです。可愛い衣装を着て歌って踊る『ウィンク』というアイドルに憧れて、小学生の時から オーディションを受けたりしていました。だけど最終選考までいって、決まらないことばかり。でも私は背が高いから、モデルにならなれるかもしれないと思って、高校生の時にモデル事務所に履歴書を送ったのね。それがモデルの仕事をはじめたきっかけです。

濱田:もともとはアイドルになりたかったんですね!それが今やアジアを舞台にモデルとして活躍されていて…。AKIKOさんがはじめて海外に出たのは何歳の時ですか?

AKIKO:海外に出たのは24歳の時。モデルをはじめてちょうど5年くらい経った頃かな。親にもほとんど相談しないで、上海で女優として活動している日本人の友達を頼りにいきなり中国に行ったの(笑)。最初は彼女に紹介してもらった出版社に営業の電話を掛けたりしたけど、結局言葉が通じなくてすぐに切られちゃうことばかり。このままじゃだめだと思って語学講座に通って午前は勉強、午後は出版社への営業という毎日を4週間続けたのね。それで何とか雑誌の仕事を2つして日本に帰国しました。

濱田:その時の経験がアジアで活動をする足がかりになったんですね。でも、日本を出るというのは不安も大変なこともたくさんあったと思うのですが、AKIKOさんをそこまで駆り立てたものは何だったんですか?

AKIKO:私、日本でくすぶっている自分が嫌だったんですね。私は今流行りのハーフモデルではないし、身長もモデルの中では普通の高さで。自分と同じようなモデルが沢山いる日本での活動に先が見えて、このままじゃつまらないと思ってしまったの。それで海外に出ようと思いました。

濱田:自分が活躍できる場所を求めた結果、日本を出るという選択肢に繋がったわけですね。

AKIKO:そうですね。アジアを選んだのも、アジアを中心に活躍している日本人モデルが少なかったから。モデルと言えばヨーロッパを想像する人も多いと思うけど、私の場合は個性的でも身長が高いわけでもないから埋もれちゃうしね。だったら違うところに行こうと思ったの。今でも「もっと自分を活かせる場所はどこだろう?」と思いながら、遊牧民しています(笑)。

「海外で働くことに興味を持っていても、実際に行く人は結局いない」

  

濱田:日本と海外の両方でモデルの経験をされて、「ここが違う!」と思うことはありますか?

AKIKO:やっぱり外国人のモデルと仕事をする機会が多いことかな。日本では日本人モデルが雑誌やカタログ、CMの仕事を中心にしていて、外国人モデルはファッション誌とかショーの仕事を中心にしているの。活躍する分野が違うから、日本にいた時は外国人モデルと一緒に仕事をすることなんてほとんどなかった。でも海外では日本人モデルが「外国人モデル」の括りに入るのね。この前もショーの仕事をやったんだけど、背の高くてスタイルの良い外国人モデルに囲まれて「あぁ、嫌だ嫌だ!」って思いながら同じフィールドを歩いてきました(笑)。

濱田:「嫌だ!」と思うこともあるんですね(笑)。でも、AKIKOさんがそれでもモデルの仕事を続けられる原動力は何ですか?

AKIKO:やっぱりこの仕事が好きなんだと思う。だから嫌なことがあっても大抵のことは忘れちゃう(笑)。あとは自分に自信があるから。外国人モデルは確実に綺麗だし、スタイルもいいけど、「私は私だよ」って。

濱田:どうすればAKIKOさんのように自信を持つことができるのでしょうか?

AKIKO:自分の得意分野を持つこと、かな。私の場合、モデルとしてスタイルはパーフェクトじゃないかもしれないけど、身体が柔らかいからダンスやバレエの撮影に強いとか、笑顔のキャラクターの仕事が多いとか。そうやって自分の得意分野に気付けたのは海外に出てからです。中国、香港、タイと色んな国に行って、ようやく自分の特徴とそれを生かせる場所が分かってきた感じ。だけどまだベストな場所にたどり着いたわけじゃないから、これからも色んな国に行きたいと思っています。
 あとはやっぱり海外に出たことによって自分に自信が付いたんだと思う。海外で一人で活動してきたという自負がある。海外で仕事をするなんて、一歩踏み出せば実は簡単なことなんですよ。でもみんなやらないじゃない?「海外に興味があるから話を聞かせて」って言われることがよくあるけど、結局実際に行った人はいないですね。それが「私はやった」という自信になっている(笑)。だからみんなも言葉が分からなくたって何だってどうにかなるんだから、行っちゃえばいいのに!って思うんだよね。

「どこの国の人も、日本人と同じように生活をして毎日を生きているだけ」

                   
濱田:AKIKOさんの今後の目標は何ですか?

AKIKO:モデルになりたい人や、海外に行きたい人を対象にセミナーを開けたらな、と思っています。後はラジオのパーソナリティーとかパーティーの司会の仕事もしているので、MC業も充実させていきたいし、ゆくゆくはもっと面白い経験をして本を出したいな。あ、でも一番の夢は「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターになること!この前ロケをしているところを偶然見かけたんだけど、その時「私、これやりたい!」って思ったの(笑)。だからもう少しキャリアを積んで、挑戦してみようかなと思って。

濱田:自分でお仕事を作るという姿勢がとても素敵です!最後に日本の若者に向けてメッセージをお願いします。

AKIKO:日本は島国なので、海外に出るとなるとすごく気負って「よし、頑張るぞ!」と勇気を出さなきゃなかなか一歩踏み出せないと思います。でも、一回出てしまえばほとんどの国は陸路で繋がっているし、言葉は違うかもしれないけど、そこに暮らしている人たちも私たち日本人と同じように生活をして毎日を生きているだけなのね。だから一歩踏み出すというのは勇気がいることかもしれないけど、最初の一歩踏み出すと世界は全部繋がっているんだと感じられるはず。だから思い切ってその一歩を踏み出してみてください。


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