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谷垣実希さん

濱田 真里
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名古屋市出身。高校卒業の後、名古屋市内のサロンへ就職。通信課程で美容学校卒業し、3店舗で経験を積んだ後にベトナム・ハノイに飛び、ヘアーサロンCRESCENDOでスタイリストとして活躍する。

「合わなかったら辞めればいいと思って飛び込んでみた」

濱田:谷垣さんはどうしてベトナムに来られたんですか?

谷垣:美容師としてどこか海外で働きたくて、求人サイトで働ける場所を探していたんですね。最初はヨーロッパで探していたんですけどあまり見つからなかったんです。気軽に行けるアジアはどうだろう?と思って探してみたらどこでも募集があったので、ベトナムで働くことを決めました。

濱田:アジアの中でもベトナムを選ばれたのには何か理由があったんですか?

谷垣:ないです(笑)。正直、国はどこでも良いかなと。試用期間も2か月あったので、合わなかったら辞めればいいや位の気持ちで行きました。とにかくまずは飛び込んでみる事ですよね。私、3年に1回くらいのタイミングで、生活をガラッと変えてみたくなるんですよ。それがちょうど去年で、年齢的にも海外に行くんだったら今しかないと思ってベトナムに行ったんです。

濱田:同じ美容師とはいえ、海外で働くとなると環境も随分変わってくると思うんですが、 悩んだりはしなかったんですか?

谷垣:めっちゃ迷いましたよ(笑)。でも昔から海外に出たいという気持ちはあったんです。そしたら偶然仲の良いお客さんに、ジャカルタのホテルで働いていた人がいて、「あっちは日本人の美容師がいなくて本当に困っているから、もし行ったらみんな喜ぶと思うよ」って言われたんですね。私は別に日本にこだわっている訳でもないし、私の能力が活きるんだったら行ってもいいんじゃないかな、と思って決めました。だから野心があったり 肩肘張った感じではなかったですね。気が変わらないうちに、と思ってその4ヶ月後くらいにはこっちに来ました。

濱田:それから今1年ほど経ちますが、振り返ってみて今までの生活はどうですか?

谷垣:最初は辛かったですね。家と仕事場の往復だけだし、友達もいないし、もう帰りたいと思って泣いたりもしました。でも3ヶ月くらい経った頃から、ある程度自分で暮らしていけるようになったし、友達が出来た事でどんどん楽しくなってきたんです。暮らしで不便を感じることもそんなにないですし、結構日本と変わらないですね。逆に日本と違う部分は、日本にいたら出会えない人とたくさん出会えることですね。日本だと年が離れている人とかは仲良くなりにくいじゃないですか。年上の方だとなおさら。でもこっちにいると「日本人」という括りで仲良くなれるので、あんまり年齢とか関係なくなりますね。

「毎日を楽しく生きる上で、どこで生きるかはすごく大切」

濱田:そもそも谷垣さんはどうして美容師になろうと思ったんですか?

谷垣:小さい時から漠然となりたいと思っていたんですよね。デスクワークをする仕事ではなく、作品として残せるような、自分で何か創りだす仕事がしたかったんです。だから高校3年生で進路を決める時に考えていたのは、美容師、カメラマン、服飾系とか。サラリーマンの父と専業主婦の母で、すごく普通の家だったので、その普通さに反抗してここまで来てしまったのかもしれません(笑)。

濱田:確かにご両親とは違った道を歩まれていますね(笑)。実際に海外で美容師として働いてみて、何か日本の美容師業界について思うことはありますか?

谷垣:やっぱり日本は時間に追われていますよね。日本で働いていた時はあんまり余裕もなくて、昼ご飯を食べられないくらい働いていました。あと、忙しいお店とかだとシャンプーはこの人、カットはこの人っていう風にお客さんを回しちゃうんですよね。それが嫌いな人もいるし、人が変わる度に同じ質問をされるのは嫌だろうなって私も思います。

濱田:最後に何かメッセージをお願いします。

谷垣:海外で働くというのは、一つの経験としてとても有意義だと思います。どうせなら毎日楽しく過ごしたいですよね。楽しく生きる上で、どこで生活するかはとても重要です。ぜひ自分が一番行きたい場所に飛び込んでみて下さい。何かをやり始めるのに遅い事はないと思うので、私もまだまだ色んなことに取り組んでいきたいですね。


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