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小島夢香さん

1月 14th, 2012|件のコメント


短大を出て就職をし、お金を貯めた後に大学に入り直す。卒業後は就職活動をせず日本語教師の資格を取り、カンボジアの現地NGOインターナショナルスクールに三度日本語教師として滞在をする。現在はプノンペンにあるメコン大学にて日本語教師として滞在し、2年目になる。

「行ってみようと思った1ヶ月後にはもうカンボジアにいた」

濱田:小島さんは一度短大に行かれた後に大学に行かれたとのことですか、何か理由があったんでしょうか?

小島:働いている時からずっと大学に入り直したいと思っていたんだよね。短大卒だとやっぱりどこかで馬鹿にされたりする時があって、それが悔しくて。だからいつか大学には入りたいと思っていました。それでお金が貯まった頃に、思い切って行っちゃえ!って思って大学に入りました。その時27歳でしたね。実は留学して英語を学ぶか、大学に行くかで迷ったこともあったんですけど、結局今カンボジアにいながら英語を勉強する機会がたくさんあるからこれで良かったんだと思います。

濱田:入り直してみて大学生活はどうでしたか?

小島:大学では法学部にいたんですけど、実はこの時に受けた授業がカンボジアに興味を持つきっかけになっているんです。ジェノサイドに関する授業を受けていたんだけど、ドイツのヒトラーをテーマにして授業が進んでいったのね。ジェノサイドって、どういう心理状況で行われていたのかとか色々と興味深いじゃない。それを調べていくうちに、こういうことをした人物って世界にまだいるよねって思って他の人も調べたら、カンボジアの独裁者だったポルポトが出てきたのね。それからポルポトのことを調べ直していくうちに、彼はジェノサイドをした人物の中でも特に狂気じみている人物だと思って興味を持って、ついにその現場を見るためにカンボジアまで行ってしまったんです。

濱田:ポルポトがきっかけでカンボジアに興味を持たれたんですね。

小島:最初はただ単純にトゥールスレンが見たいと思って来たんだよね。ちなみに私、初海外で初カンボジアだったの。

濱田:カンボジアに行くことにためらいなどは無かったんですか?

小島:何にも悩みませんでしたね。行ってみようかな、と思った1ヶ月後くらいには実際にカンボジアに行ってました。

濱田:あっという間ですね!

小島:でもさ、海外に行くきっかけってそんなもんじゃないかな?TVドラマや写真とかを見て
「あー、行きたいな」 って思って行っちゃうものだと思いますよ。

「選んで駄目だったらその時に悩めばいい」

濱田:小島先生は何か物事を決める時の基準とか軸とかあるんですか?

小島:私は見切りを付けるのが早いタイプ。だって考えても結果は一緒じゃない。2つのうちどちらかを選ぶかで1時間考えるより1分で考えたほうが良いと思う。悩んでいる時間ってもったいない、選んで駄目だったらその時に悩めばいいって誰かが言っていたんだけど、その通りだよね。

濱田:その後どういうきっかけで日本語教師になろうと思ったんですか?

小島:カンボジアにはポルポトに興味があって最初に来たんだけど、その時に日本語教師のボランティアをやって、そこで子ども達の勉強に対するモチベーションが日本の子ども達と全然違ってびっくりしたんですね。日本だとあまりやる気が無かったり、仕方なく勉強している子もいたりするけど、カンボジアの子ども達って学ぶことへの食いつき具合が違うから教え甲斐がある。「生徒可愛い!教えるのって楽しい!」ってその時に思って、そのまま大学を卒業して急いで日本語教師の資格を取りました。

濱田:実際に日本語教師として働かれてどうですか?

小島:実際暮らしていくとなると大変ですよ。特に金銭的にもらえる額が日本と違いますから、そういった部分は色々奮闘していますね。どんな国にいるとしても、地に足をつけて生きていくことに変わりはないです。

「どんな道を選んでも絶対の正解なんてない」

濱田:小島先生の夢は何でしょう?

小島:カンボジアにいる同い年くらいの友人とも言うんだけど、女性の最終的な夢って、暖かい家庭を持つことだと思う。やっぱり子どもが欲しいよね。メコン大学で働いてもう2年間経ったけど、ずっとカンボジアにいるつもりは無いんです。結婚して、自分の子どもを育てたいからね。

濱田:これから別の国に行かれる予定とかあるんですか?

小島:まだ決まっていないけど、日本に最後は帰りたいね。何だろうね、そこが私の中で日本人が抜け切れていない部分かな。中途半端なのかなと思ったりするけど、でも別に全てカンボジアになる必要は無いんだよね。今こういう多様な選択肢を持てて本当にラッキーだなと思います。

濱田:ある人が女性は人生のフルコースを楽しめるんだから、結婚もして、子どもも産んで、仕事もして、全部楽しみなさいって言っていました。私も家庭も持ちたいですし、子どもも欲しいです。小島先生のように海外に飛び込んで働くということもしてみたいです。

小島:でもこういう風に働くのって、女性の方が比較的やりやすいよね。色々な家庭の形があると思うんですけど、日本だと男性は自分で働いて稼いで家族を養うっていう意識が強くあるから。なかなかそれを考えると何かに飛び込んでやることってハードルが高いと思う。

濱田:では最後に、学生に何かメッセージをお願いします。

小島:先のことなんて誰にもわからない。だから悩むことも大事だけれど、思い切って決めることも大事だと思うんです。どんなものを選んだとしても絶対の正解なんてないのだから、やりたいことを信じて進めば良いんじゃないかな。その時々で必死に考えれば、次の道が見えてくるはずです。若いからこそ出来ることってたくさんあるから、ぜひ色々なことに挑戦してみて下さい。