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浦田彩さん

11月 10th, 2011|件のコメント


「音楽を通じてチームワークの大切さを伝えたい」その想いを胸にカンボジアのシェムリアップで音楽活動をされている浦田彩さん。学校で授業をしたり、オカリナの普及活動やミュージシャンの育成など、多方面で音楽に携わりもう5年目の滞在となる。家族の説得に苦労した浦田さんならではの渡航時のお話や、音楽に対する熱い想いを伺った。

「私にとって、音楽は生活の一部」

濱田:彩さんは今、どんなお仕事をされているんですか?

浦田さん:カンボジアで音楽を教えています。カンボジアの人たちはドレミファソラシドを知らなかったり、楽譜の存在を知らなかったりするので、そういうのを教えています。あとは、現地のボーカリスト志望の女の子を対象にミュージシャンの育成したり、オカリナを学校に普及するプロジェクトもしています。

濱田:彩さんは日本にいる時からずっと音楽をされていたんですか?

浦田さん:そうですね、4歳からやっているので、音楽は私にとって生活の一部ですね。日本では専門学校に行ってエレクトーンをやっていたんですけど、学校を卒業してすぐにメジャーデビューしたんですよ、私。いわゆるキロロとか花*花とか、ああいう感じのグループで作曲とピアノをやっていて、CDを出したんだけど一枚目でつまずいちゃったんですよ。早い話、ボーカリストと喧嘩して仲間割れしてしまって。「もうこれ以上一緒にできない」ってなって、それがきっかけでカナダに行くことになったんですよ。

濱田:カナダにはどんな目的で行かれたんですか?

浦田さん:英語を勉強するためです。元々海外に行きたいというのがあったけど、”Just a moment please”も分からないくらい全く英語が出来なかったので。日本で勉強するよりは、現地で勉強した方が早いと思って、カナダに行きました。

濱田:海外に行くと英語の大切さを見に染みて感じますよね。カナダでの生活はどうでしたか?

浦田さん:カナダでは学校に行っていただけです。英語漬けだったけど、私結構周りと友達になるの早い方なんで、比較的スムーズに友達もできて、半年間楽しく過ごしていましたね。

「ここに来なきゃいけない、何かやるべきことがあるかもしれない」

濱田:英語の勉強のためにカナダに留学されていた彩さんが、カンボジアに行ったきっかけは何ですか?

浦田さん:私はもともと音楽療法に興味があって、そういう情報をネットで検索していた時だったと思うんですけど、たまたまあるホームページで「カンボジアとアフリカの子どもたちに曲を作りませんか?」っていうのを見つけたんですよね。アフリカに行くって言うのは親に言いにくかったし、カンボジアは距離的にも近いっていうのがあったから、1ヶ月の休暇を使ってカンボジアとベトナムとタイに行きました。そしたらシェムリアップにはまってしまって。23歳でシェムリアップに来て、今年で5年目です。

濱田:カンボジアの子どもたちのために曲を作る目的でカンボジアに来られた彩さんが、「ここに住もう」と思ったきっかけは何だったんですか?

浦田さん: 私、いつもピアニカを持って旅行するんですよね。それでシェムリアップに来た時も現地の子どもたちを集めて演奏したんですけど、何を演奏しても彼らは知らないし、手拍子もしない。音楽の楽しみ方をしらない子どもが多かったんですよね。そしたらその子たちのお母さんに「音楽なんてお金にならないから、代わりに日本語教えてください」って言われたんですよ。それが結構グサッと来た。私にとって音楽は生活の一部だから、それがないってどういうことだろう?って。「ここに来なきゃいけない、何かやるべきことがあるかもしれない」と思ったのは、その時ですね。

「それこそ泣きながら言い合いもしたし、話し合いもしました」

濱田:初めて訪れたカンボジアで言われた衝撃的な一言が、カンボジアで音楽を教えるきっかけになったんですね。でも、カンボジアに住むということにご両親は反対されませんでしたか?

浦田さん:最初は納得しませんでしたね。アンコールワットが有名になって、今でこそ観光地として有名だけど、当時はどちらかというと危険な国というイメージが強かったですからね。そんなところに一人娘をやれないというのが親の主張としてあって。でも私もカンボジアにどうしても行きたいという思いがあって、それこそ泣きながら言い合いもしたし、話し合いもしましたね。

濱田:反対するご両親をどうやって説得されたんですか?

浦田さん:カンボジアに初めて行ってから一度帰国したんですけど、自分の気持ちは本気だと伝えるために、改めて現地に行きました。「もう一度自分の目で見て、それでも行きたいと思ったら私は行くよ」って。それでもやっぱりカンボジアに行きたいという気持ちが強かったので、決心しました。実際にカンボジアに住み始めた時は、母親も一緒に来てもらって、自分が住む家とか全部説明しましたね。

濱田:お母さんも一緒にいらしたんですか?すごいですね!

浦田さん:実際に見てもらった方が早いし、やっぱり百聞は一見に如かずなんですよ。家族を心配させるのだけは避けたかったですし。1年に1回日本に帰るんですけど、温かく迎えてくれるのってやっぱり家族じゃないですか。帰れるところがあるというのは、家族のお陰だから大事にしないと。だから私、海外に行きたいと相談してくる大学生にはまず親御さんのことを聞くんですよ。親の理解は大切。でも私も家族のこと振り回しているので、人のこと全然言えないんですけどね(笑)。

濱田:そうですよね、やっぱり家族は大切にしなきゃいけないですよね。私はほとんど海外に行ったことがなかったのに、大学3年生の時に突然世界1周すると言ったので、母からは「あなたを産んだことが人生の試練だと思う」って言われたんですよ(笑)。

浦田さん:うーん、そうだよね。出て行く分には「明るい、新しい世界が待っている」から、すごいウキウキするけど、残される方にとってはぽっかり大きな穴が空いて、不安になるばかりですからね。

濱田:今、ご両親は納得されているんですか?

浦田さん:最初は3年で帰国する予定だったんで、「帰って来ないの?」って言われたりすることもありますけど、どちらかと言うと応援してくれています。私の親は音楽をやることに対しては応援してくれていて、自分の好きなことやって、一回きりの人生を楽しみなさいと言ってくれる親なので。


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コメント

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