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武藤奈美さん

濱田 真里
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「彼とベトナムに来たいと思っていたけど、別れてしまった今も、私はベトナムに来たいのだろうか」

濱田:ちなみにベトナムだと感じた時はどんなシーンだったんですか?

武藤:バイクの後ろに乗っていて、風をばーーっと感じている時に、「あー楽しいー!!!あ、ここだ!」って。

濱田:実は私もカンボジアで同じような経験があります(笑)。

武藤:でもベトナムだって思ってからの2年半の期間はずっと悩んでましたね。

濱田:そこまで悩まれて、でも実行されたっていうのはすごいですね。

武藤:実は別の理由もあって、最初にベトナムに行った時は友達を訪ねに行ったんですね。で、その後から付き合うことになって、2年半付き合っていたんですけど、でも遠距離恋愛だったので自然消滅みたいな形で別れちゃって。そこで私は「彼とベトナムに来たいと思っていたけど、別れてしまった今も、私はベトナムに来たいのだろうか」と自分の気持ちが分からなくなって、それでぐるぐるぐるぐるしていて、で、確かめにいかないとわからないわ!と思って実際に行ってみたんです。

濱田:…で、確かめてみてどう思われたんですか?

武藤:やっぱり私、一人でもベトナムに来る!って思いました(笑)。

濱田:(笑)。でも、そういう方多いです!そして現地に来て別れたっていう方も結構いらっしゃって、あの人はきっと私をベトナムなり、タイなり、カンボジアに来させるために出会ったんだわっていう風に言われる方が多いですね。

武藤:そうですね、人生の出会いってそういうものなのかなって思います。その時は、「ずーっといっしょにいるのかな」って思うんですけど、なんかずっと同じ状態って絶対ないじゃないですか。移り変わって、もしかしたら何年か後に何かのきっかけでまた出会って、思いもよらない方向に向かうかもしれませんし。ベトナムも、最初来た時は少なくとも4、5年はいるだろうなって思っていたんですけど、今ではあと1年くらいかなって思ったり・・・。あと、私はもし直感で「あ、これ」って思ったらそっち行くだろうなって思っていて、全然先が読めないんです。これだ!って思うものに出会っても、もし「自分が決めたことをちゃんと貫かなくちゃ」って思うと、遅くなるっていうか、遠回りする感じがするんです、私の場合。自分の直感に従った方が、結局後になって思えば近道だったなって思いますね。

濱田:そうですね、頭で考えても上手くいかないことってありますよね。

武藤:とりあえず、自分のハートの声に耳を傾けて、それに従っていくのがいいと思います。自分の感覚もそうだし、あとは周りの環境というか、その時に出会った人とか、天気とか境遇も考慮してます。もし辞めるべき時はストップがかかるんじゃないかなって思っているので。でも今回のベトナムは全部上手く行ったし、やっぱGO!ってことだなって思ったので進んでいます。

濱田:そういう感覚は大事ですよね。勉強して習うことじゃないですけど、すごく大事な気がします。

「好きなことや自分に必要なことだったら、どんなに大変なことでも、必要だって思ってやる」


濱田:いつ頃からベトナムで働き始めたんですか?

武藤:そうですね、Zenスパで働くようになったのが1年前なので、もう1年経ったんですね。

濱田:Zenスパでのお仕事はどのように見つけられたんですか?

武藤:何回かベトナムに来ているうちに日本人の友達が出来て、その日本人の友達がZenスパのオーナーと知り合いで紹介してくれたんです。私もセラピーの技術を生かして働きたいなと思っていたので、紹介して頂いて入りました。

濱田:実際に現地に足を運んでいくうちに仕事を見つけられたんですね!

武藤:そうですね、1回目は4年前位にちょうどカナダから帰ってきた後に旅行で行ったとき。2回目は、日本に帰国してセラピーの勉強をしている時にもう一度ベトナムに自分の気持ちを確かめに行って、「あ、やっぱりここだ」って思ってた。その後に「じゃあ私ここって決めたけど、本当に大丈夫だろうか?」「私はここで何が出来るだろうか?」ってことでリサーチするために何回か足を運んで、5回目に働き始めたって感じですね。

濱田:なるほど。ベトナム旅行の後は日本で資格の勉強をされてたんですね。ちなみに資格を取るまでにどれくらいかかりましたか?

武藤:そうですね、一気にわーっと勉強したってわけじゃないんですけど、勉強して、ちょっと実践してっていうのを繰り返してトータルで3年位ですね。1か月のうちに週末だけスクールに通って、他の日に独学したりバイトをしました。

濱田:結構長いですね!

武藤:そうですね、長かったです。修行って感じでした。本当はもうちょっと短いかなって思ってたんですけど、もっと知りたい、もっと知りたいって思って勉強を続けてましたね。何かで読んだんですけれど、「頑張ることは嫌々することだ」って書いてあって、好きなことや自分に必要なことだったら、どんなに大変なことでも、必要だって思ってやるので、それは頑張りにはならない。

濱田:あ、でもわかります!私浪人したんですけど、辛いというよりも楽しかったんです。早稲田大学にどうしても入りたくって、その大学に入るという自分の目的のためにはどうしても必要なことだったので、大変でしたけど苦にはならなかったです。

「世の中、目に見えることだけじゃない」

濱田:最後に一言お願いします。

武藤:私はセラピーを始めてから、私は自分1人の力だけで生きてはいないんだなって思うようになりました。セラピーは音を使って人を癒すんですけど、自分の力でこの人を癒しているっていうわけじゃないんだなって。私は単なる媒体としてやっているだけで、他の目に見えない力がきっと働いているだろうなって思うようになりました。セラピーする前まではそんな風に思うことはなかったんですけどね。でもそう思うようになってから、日常生活でも同じように思うようになりました。世の中、目に見えることだけじゃないですからね。むしろ見えないことの方が多いじゃないですか。人の気持ちだって見えないけれども、でも感じるじゃないですか。愛も見えないけれど、あるってことはみんな知ってるし。そういったものをもっと大事にして生きていってほしいです。

濱田:確かに!奈美さんのお話を伺って、目に見えないものだからこそ大事にしていきたいと思いました。私はセラピストではないですけれど、自分が出来る手段を使って奈美さんと同じように人を元気にしたり癒せるような仕事をしたいです。直感で「これだ!」と思ったら、迷ってもそこに飛び込めるよう今から準備しておきます。ありがとうございました!


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1 Comment

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    Toshikazu Suzuki 2012年3月9日

    今度、ハノイに行くので、武藤さんに会えると良いな

    返信

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